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「サントリー美術館」

東京都港区赤坂9丁目・東京ミッドタウン内
「東京ミッドタウン」21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。
    



Arts for Japanese Hospitality from the Collection of Suntory Museum of Art

サントリー美術館 所蔵品展 おもてなしの美―宴のしつらい


〜日本のおもてなしの心が育んだ美の世界を探ります〜

人を招く時、そこでは日常とは異なる特別な趣向が凝らされます。そこにお客様に対する心づかい、すなわち 「おもてなしの心」 が美しい形となって現われるのです。
春を迎えるこの季節、新春から雛祭・花見に至る華やかな諸行事やそのしつらいをご紹介するとともに、類聚雑要抄指図巻に見る平安時代の食膳やしつらい、お伽草子絵巻の中の中世の酒宴、近世遊楽図や浮世絵に描かれた賑やかな宴の姿をたどりながら、酒器・食膳具・茶道具など、サントリー美術館所蔵作品約200件をご覧いただきます。



会期: 2010 1/27(水)〜3/14(日) 展覧会は終了しました。
開館時間:{日・月・祝日} 10時〜18時 {水〜土} 10時〜20時
休館日:毎週火曜日
会場:
サントリー美術館

※いずれも最終入館は閉館30分前まで
※作品保護のため会期中、展示替えがあります。
※各作品の展示については、美術館にお問合せください。


画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

第三章 おもてなしの器と調度《葡萄栗鼠栗鶉沈金太鼓樽》

第三章
おもてなしの器と調度
「1.おもてなしの酒器」
《葡萄栗鼠栗鶉沈金太鼓樽》

桃山時代 16世紀
[展示期間:2/17〜3/14]


「生活の中の美」には、多くの「おもてなしの美」を見ることができます。

サントリー美術館所蔵品により、日本のおもてなしの心が育んだ美をご紹介します。

【展示構成】 〜本文より要約して掲載〜

・第一章 季節のおもてなしとしつらい
季節はおもてなしやしつらいにとって、とても重要な要素です。
1. 新春のおもてなし
旧暦では2月14日が元旦、つまり会期中に正月を迎えます。正月には、門松や注連縄、鏡餅など特別なしつらいが行われます。古来の歳末や正月の風俗、正月のしつらいを見ながら、年の初めのもてなしの形を探ります。
2. 雛祭と花見のおもてなしとしつらい
桃の節供(雛祭)は、本来穢れを水に流し祓う行事です。江戸時代には女の子の幸福を願って雛人形を飾り、また旧暦の桃の節供は、花見や潮干狩りに出かけました。
・第二章 おもてなしと宴の歴史
時代とともに宴の形も変わってきました。絵巻物や風俗図、浮世絵などを中心に、平安時代から江戸時代に至る宴やしつらいの変遷を見て行きます。
・第三章 おもてなしの器と調度
お客様をもてなすために、宴席の器や調度は、様々な材質と意匠が工夫された。
1. おもてなしの酒器
宴といえば酒がつきものです。宴の器のなかでも、酒の器には特にさまざまな意匠が凝らされてきました。
2. おもてなしの食の器
もてなしの重要な要素、それは飲食でしょう。もちろん料理が主役ですが、それを引き立てる器ももてなしの重要な要素です。
3. おもてなしの茶道具
茶の湯の言葉 「一期一会」 は、日本のもてなし文化の中でも重要な言葉です。茶の湯は、日本的な美意識や芸術を確立し、これまで見てきた酒・食・香のいずれもが含まれ、日本のおもてなしの総合芸術と呼ぶことができます。
4. おもてなしの香道具
もてなしの空間演出に香りは重要なものです。香りを入れる香合・香箱・香を焚く香炉などにも、様々な形と意匠が凝らされています。
5. おもてなしの調度
座を囲む屏風、手ほどきを清める盥や手水鉢など、機能に加え意匠が工夫されています。


第一章 季節のおもてなしとしつらい《雛人形・雛道具》
第一章
季節のおもてなしとしつらい
第二章 おもてなしと宴の歴史《酒伝童子絵巻 中巻》狩野元信
第二章
おもてなしと宴の歴史
第三章 おもてなしの器と調度《赤楽茶碗 銘 熟柿》本阿弥光悦作
第三章
おもてなしの器と調度

「2.雛祭と花見のおもてなしとしつらい」
《雛人形・雛道具》
江戸時代 19世紀
[展示期間:2/17〜3/14]

《酒伝童子絵巻 中巻》(部分)
狩野元信
室町時代 1522年(大永2)頃
[場面替えあり]

「3.おもてなしの茶道具」
《赤楽茶碗 銘 熟柿》
本阿弥光悦作
江戸時代17世紀前半
[展示期間:1/27〜2/8]


雛祭のおもてなしとしつらい

雛祭、桃の節供は、上巳の節供といい、三月の最初の巳の日の行事であった。水辺で穢れを祓う行事が源流といはれる。穢れを人形に移して川に流す流雛が行われ、これに人形遊の要素が加り、江戸時代になると人形を飾る雛祭の形が定着し、女の子の幸福な成長と良縁を願う行事として、女の子がお客様を招きもてなすことも行われるようになりました。旧暦の桃の節供は、桜の開花や大潮の時期にあたり、山や磯へ酒や料理を伴い、花見や潮干狩りに出かける宴の季節でもあり、貝尽や桜を取り合わせた道具や調度が雛祭を飾りました。


お問合せ:Tel.03-3479-8600
ホームページ:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館


※参考資料:News release他。


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